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Channel: Memorandum of Lucanidae and Dynastinae etc.
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【Memorandum】ベトナム南部に雲南省中南部から記載されたマメクワガタ"Figulus caoi"が?

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 ebayでベトナム産から見た事の無いクワガタが出品されたら"とりあえず1頭は入手しておくか"なんて気分で落札する。

 そんな感じでマメクワガタを見つけ取り寄せた話。

 出品者はいつものベトナム現地人。南ベトナム産と言えば氏の出品とも言えるくらい初期の頃から増種でお世話になった。

 近年は日本のとある有名国立大学の学者先生達も氏からebayで買っているらしく、"へぇー、"という感じ。

 其れはともかく今回のマメクワガタ同定では大層面白い事が解った。

f:id:iVene:20241129092846j:imageベトナム南部ラムドン産。体長8.2mm♂個体)

、、、、、

 ベトナムからのFigulus属既知種については南北全般的に同定困難な状況だが、中国産についてはHuang氏等の報告が割と具体的かと見られる。

 "さすがに南ベトナム産と同じではないだろうけど、一応近縁種がいないかチェックしておこう"の意識で、Huang氏等の文献を開いた。

 「アレッ?!!」と驚いたのは、或る種記載のページを開いた時だった。雲南省中南部シーサンバンナ産から1♂2♀で記載された"Figulus caoi Huang & Chen, 2017"のパラタイプ♂個体と、外形もだが交尾器が酷似していたのだ(ホロタイプは♀)。

 なお採集時期は雲南省のタイプ個体群と、今回の南ベトナム産で3ヶ月ほど異なる。

 原記載で図示された♂交尾器は残念ながら基節が割れていて原型とは印象を違えるが、其れを考慮しても交尾器形態の一致率が高い。

 雲南省シーサンバンナと南ベトナムでは距離が1000km程度に大きく離れる。こんな小型の系統が飛び地的に分布するのかと驚きだった。

 しかし♂個体とはいえ未だ1頭ずつで、あまり正確とは言い難い比較。同種か否か考えるには不足が多い。

 しかしインドシナ地域でこれだけ離れながら分化に乏しい飛び地的な分布のマメクワガタ系統が存在する事の発見は中々にロマンがある。他の小型種でもありうるのだろうかと。

【Reference】

Huang, H., & Chen, C. C. 2017., Stag beetles of China III. Formosa Ecological Company :1-524.

【追記】

 時事的な話だが、近年の"信用ならないマスメディア"の流行りはルイセンコ学説の本質と同じと考えられる。

https://x.com/sonohennokuma/status/1861953052909195434?s=46&t=6MVYq5Ovmu_MXJ16l5mXpw

 インターネットで無料の情報が絶えず出てくる。有料メディアなんて見るのも時間の無駄な気分。

https://x.com/himuro398/status/1861964823388729812?s=46&t=6MVYq5Ovmu_MXJ16l5mXpw

 トランプ大統領が選ばれた理由にも何も不思議は無い。

https://x.com/kojihirai6/status/1862279864969265615?s=46&t=6MVYq5Ovmu_MXJ16l5mXpw

 近年のマスメディアがアレな理由は何となく解る。インターネットと情報流通で競合していて、世論誘導に難航する時代になったからだろう。

https://x.com/totalworld1/status/1861617192460312594?s=46&t=6MVYq5Ovmu_MXJ16l5mXpw

 インターネットが無かった時代、普及率が低かった時代はマスメディアの流す情報に影響される人達が物凄く多かった。当時"コマーシャル"に莫大な価値があったのは其のため。そしてマスメディアの売れ行きが微妙な最近だとYouTuberにPRの依頼が行く時代になっている。

https://x.com/schwalbe_kikka/status/1861445168169415011?s=46&t=6MVYq5Ovmu_MXJ16l5mXpw

 私的には初めてインターネットというものに触れたのは1995年辺り。当時はまだ一般向けには大した情報が出回っていた訳ではなかったが、それでも結構便利なツールだった。

https://x.com/gw3cjjsmq6n2ye1/status/1862120484474892655?s=46&t=6MVYq5Ovmu_MXJ16l5mXpw

 インターネットが無ければ、"奥中昌一郎氏"との接点も無かった。そう考えると個人的には初期の段階から、というか初期の頃こそ大した情報ツールだったか。

https://hamusoku.com/archives/10827578.html

https://x.com/himasoraakane/status/1862503869215027710?s=46&t=6MVYq5Ovmu_MXJ16l5mXpw

https://x.com/aradnekopon/status/1862510659105431699?s=46&t=6MVYq5Ovmu_MXJ16l5mXpw

、、、、、

 情報を読み解く際、其の情報発信者の思考も読み取れる。特に"意識的に他者を騙そうとしている人達"の文章ほど不自然な文章が見られる。

https://x.com/himasoraakane/status/1862108005023838535?s=46&t=6MVYq5Ovmu_MXJ16l5mXpw

 文書、文章、文脈は人間が作るものなので、簡単に偽造出来てしまう。だから"再現性が何であるのか"理解しないと真偽判定が出来ない。

https://x.com/himasoraakane/status/1862203037064077813?s=46&t=6MVYq5Ovmu_MXJ16l5mXpw

 虫で言えばデータラベルの内容。大抵の採集家のデータラベルは真実を言っている可能性が高いが、欲深い採集家なら分からない。だが他の採集例で再現性を考えられる。「Aさんの成果物ではどうだったか、Bさんの成果物と同様だったか」というように。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11289488261

 一方で転売屋のデータラベルは常に疑わしい。転売屋は虫のためではなく金銭的利益を求めるために虫を集め、更に言えばデータの真実性を担保する情報が薄っぺらく、そして先例に対するリスペクトが無い。転売屋のデータが全く使い物にならないのはこういう理由。

https://www.youtube.com/watch?v=odnW4bdSqqk

https://www.youtube.com/watch?v=VrOFLtzO1Vg&pp=ygUG44OG44Og

 詐欺師転売屋とは議論する意味すら無い。彼らは本質的に部外者にしかなれない。

https://x.com/arusu752/status/1861307127169720506?s=46&t=6MVYq5Ovmu_MXJ16l5mXpw

https://agora-web.jp/archives/2054952.html

https://yakudatusinri103.main.jp/entry66/

("意識的問題"というのは様々な角度から見える)

 データラベルは急いで書かれたものが多い。"データラベルなんて内容が読めれば良いから格好付けて書く時間がもったいない。そんな事よりも次の観察と考察に時間を割きたい"と考えてラベルを作るから、字が汚いか印刷である事が多い。

 字の流れで筆の速さがなんとなく解る。もちろん綺麗な字で筆の速い人もいる。実験ノートも同じく人の心が乗りやすい。そういう視点も科学的には必要になってくる。手の動かし方から、筆跡というのは角度よりも筆速に心が載る。そういった人間の意識外にある行動痕跡から読心する。自然の意識ほど純粋なものはない。

https://realsound.jp/book/2023/05/post-1330098.html

 一方で詐欺師等の模倣者はデータラベルにノロノロとした線、あるいは無理に急いだような線、 意思介在の弱い不慣れな感じの不自然な線で文字を書く。其れは何故か、他者の字を真似ながらゆっくりネットリ書いているから。

 意識的に格好を付けたような字の形は気取った雰囲気を出し寧ろ嘘臭くなる。

https://www.youtube.com/shorts/TBon8q319Cg

 自由意志ではなく"真似をしなければならないという制約意識"で書いているから、意識外にある筆の速度で嘘の痕跡を残す事になる。

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1608/17/news101.html

  私の場合は綺麗な字を意識し過ぎると苛々して思考散漫になってしまうので、昔から何も考え"後から読めれば良い"くらいの気分で書くようにしている。"どうでも良い事でストレスを溜めない"は、セルフマインドコントロールには重要な工夫。

 純粋な気持ちで綺麗に字を書きたい人達は練習しているから字の角度に癖が出てくる。生成AIの絵には決まってパースの狂いに個性的な癖が見られない一方で、人間の描く絵には癖から出る個性が残るように。

https://jojolab.livedoor.blog/archives/40643854.html

 詐欺師は"本物を模倣した贋作"を作るが、奴らにとっては金儲けが第一にあるから必ず過誤を残す。詐欺師には意識的問題があるから"本物"には決してなれない。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20210922-OYT1T50085/

、、、、、

 マスメディアの偏向報道も同様のメンタリティから来ているのではなかろうか。指示者が誰なのかは知らないが、何年、何十年という積み重ねが"偏向報道の再現性"を担保する。情報を選択して報道してきた意識の存在を証明する。

https://x.com/satetu4401/status/1861331752385720792?s=46&t=6MVYq5Ovmu_MXJ16l5mXpw

 そこには反省をしない意識ではなく、確かな故意性がある。もしも各メディアが本当に自称するような中立性を目指し、故意で偏向報道をしている訳でなかったのなら、"そんな偏向報道の再現性なんて見られないように改善されていなければならないのでは?"と。

https://x.com/akikun1124/status/1862005965216006494?s=46&t=6MVYq5Ovmu_MXJ16l5mXpw

 "オオカミ少年"の教訓は其の心の持ち様を皮肉っている。

https://x.com/himasoraakane/status/1862491733898256579?s=46&t=6MVYq5Ovmu_MXJ16l5mXpw

https://x.com/himasoraakane/status/1862498507158167957?s=46&t=6MVYq5Ovmu_MXJ16l5mXpw

f:id:iVene:20241129190645j:image
f:id:iVene:20241129190703j:image
f:id:iVene:20241129190706j:image石ノ森章太郎作「マンガ日本の古典[1]古事記」より。古事記の教訓も今なお役立つ)

https://x.com/otogj7srjzqom7s/status/1862257400159641982?s=46&t=6MVYq5Ovmu_MXJ16l5mXpw


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